カスタマーレビュー
おすすめ度:
感傷的に読まないほうが。 
(2008-07-30)
殺処分を待つ犬の瞳、目の力に溺れそうになるけど、そこは抑制して、何が自分にできることか、を考えてみる。おおくの人がそれぞれ、自分にできることをやるしか、手はないのでは。問題の質量が、あんまり大きすぎるので。私は、とりあえず、この本を3冊、友人に配ります。それから、犬語の勉強のために「動物たちの心の世界」を読み直します。行動
しなければ、なにも変わらない、と叫んでいるこの本は、動物への愛に満ちた、それでいて、大変理性的な限度をを維持した著者の思想が感じられます。ベジタリアンにはなれないけれど、動物たちのほんとうの友人にはなりたいと、心底思わされる本でした。
「日本人は世界一、動物との接し方が下手な人種ですよ」 
(2007-04-25)
なんて情けないことなんだろう。そう思わずにはいられませんでした。
世界中でも「先進国」として名を馳せる日本の、動物に対する態度の実態がこれなのかと。
日本では年間65万頭の犬猫が殺処分となっているそうです。その全てが「野犬」や「野良猫」なのではなく、多くは飼い主から棄てられた元飼い犬、飼い猫……。
年間65万頭。
人間の赤ん坊の出生数が111万人(平成16年)ですから、生まれた赤ん坊の二分の一以上の数の犬や猫が、人間の身勝手によって殺されていることになります。
様々な施設を訪問し、様々な人たちに話を聞いた上で書かれている本ですので、思わず驚くようなことが多々書かれています。
何より題名となる「捨て犬を救う街」。これ、日本のどこかの街のこと、ではありませんでした。
サンフランシスコです。
日本人が書いた「捨て犬を救う街」で、紹介されるのがサンフランシスコ。日本はサンフランシスコに(もっと言えば欧米に)比べてどれだけアニマル・ライト(動物の権利)が無視されているかについて書かれた本とすら言えます。
「もう飼えないから」「引越しするから」「可愛くなくなったから」「世話が面倒」そんな理由で棄てられる犬や猫のことを考えると。そして何より、そんな理由で、どれだけ短くても家族であったはずの犬や猫を、殺処分になるとわかっていて施設に棄てにくる人間がいるのだと思うと、うすら寒くなります。
目をそむけないで読んでみよう 
(2006-11-02)
書いてある内容は非常に悲しく残酷ともいえる現状。私たち一個人の力ではどうにもできない現実。でも、だからといって目を背けてはいけないのだと気づかされる。この本はそんな悲しい現状だけではなく、そんな中にある一握りの希望も書いてあるのだから。
日本の本格ASPCAはいつできる? 
(2006-10-10)
先日のTV報道で広島の多頭犬放置の現場で、病気や餓死で次から次へ
犬が死んでいる閉鎖されたテーマパークがあることをしりました。
死亡した犬はその辺を掘って土葬というか埋めているそうで
その数が何頭になるのだか不明であるそうです。
著者の渡辺さんのトークショーに最近いってまいりました。
この本には資料として「全国自治体における犬猫の処分数」が
みひらきででています。資料は平成9年度の実数ですが事態は
さらに悪化しているのではないでしょうか。
ペットを金儲けの手段化しがちな供給側と、一生付き合う覚悟のないままの飼い主側
の双方による必要悪として殺処分などというおぞましいことがおこなわれるのです。
渡辺さんにはまだまだ本やキャンペーンで活躍して欲しいと思います。
むごい 
(2006-06-25)
サンフランシスコ。いろんな意味で対応が進んでいる。それとアメリカは人間の「養子縁組」が高い社会的認知を得ているので、動物の場合もわりとうまく行くんだと思う。うちには仔犬がいるけど、この子がもう少し大人になって落ち着いたら、殺されるはずの1匹を引き取ろうと思った。
感情だけが先に立った稚拙な文章もあるし、全体があまりうまく整理されていないけれど、強く印象に残る部分もある。
中学生くらいの子供が犬を保健所に連れてきて、ここに置いていけば殺されるんだよと言う人に対し「いいんだ、こいつバカだから」。でも引き返してきたから、気持ちが変わったのかと思ったら、「まだ新しくてもったいないから」と首輪だけ外して持っていった。
捨てられた犬猫をたくさん引き取って面倒を見ていたお年寄り。この世には情けも常識も無い人がいっぱいだと分かったから、あの世に行くのが怖くなくなったそうだ。