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神谷美恵子日記 (角川文庫)
神谷 美恵子
角川書店

グループ:Book /ランキング:129745
価格:¥ 500
発売日:2002-01 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
文庫なりの良さ  (2007-05-27)
みすず書房のハードカバーを常に読んでいたので、文庫版をみつけてすぐに買い求めてしまいました。しかし、こちらは抜粋ですので、ハードカバーと同じものがすべて載っているわけではありません。初めて読む方には、入りやすくかばんにも入るのでよいと思います。気に入った方にはハードカバーをお勧めします。

まれに見る美しい魂  (2007-05-06)
精神科医として、ハンセン氏病院の院長として、患者への奉仕に心を砕き続けたヒューマニスト。
家族を心から愛し続けた娘にして妻にして母親。
フランス、ギリシアなど西洋文明を貪欲に探求した学究の徒。
余人を圧倒する才能と実力に恵まれながらも、驕るどころか自分の至らなさに悩んだ人。
思想家ではなく作家でもなく、ただひたすらに人間を見つめた思索と献身の人。神谷美恵子。

この本は神谷美恵子氏の、若い頃から晩年に至るまでの日記の抜粋だ。
わずか文庫本一冊の量に生きることの悲しみや美しさ、
人間の醜さや崇高さが率直に刻み込まれていて、どのページを開いても胸打たれずにはいられない。
筆者は既に故人だが、このような人が遠からぬ時代に生きていた事実だけでも
この世にはわずかだが確かに希望があると思えて嬉しい。辛いときには無意識に紐解いている本の一冊。

今日びの知識人どもに、思い上がりの知恵熱を冷ます解熱剤として飲んでもらいたい。

心が疲れたときに  (2006-12-09)
 時をおいて何度か読み返しているけれど、
その度 神谷美恵子さんの謙虚さ、「自分に与えられた使命を果たしたい。」という
ストイックすぎるほど自省的な内面に触れ、心打たれます。
いったいなぜ、生まれ 環境 才能 容姿と全てに恵まれ、
絶えず人から賞賛され憧れられる人間でありながら、
これ程深く悩み深く考え深く生き切ることができたのでしょうか。
父上との会話にあるように、
外交官夫人にでもなって華やかに生活するのが当たり前のような方なのに。
いろいろなことに迷い疲れたとき、この日記を読み返し 
すべて委ねてただ誠実にできる限り生きればよいのだ、と励まされます。
信仰のない私ですが、委ねてと自然に思える謙虚さを与えてくれるそんな日記です。

なんて理解のある夫なのだろう。  (2003-06-09)
普通の人の二倍三倍の濃密な人生を歩んだ女性の日記です。
医者、大学教授、そして表現者として、真の生きがいを求め、常に現状に満足することなく走り続け、自分に甘えを許さないその姿勢が胸にせまります。

彼女がそこまで生きがいに打ちこめたのは、彼女を全力でサポートする夫や息子たちがいたからでしょう。特に彼女の仕事を理解し、応援し続けた夫の姿に感動しました。


日常の中での創造的行為への苦闘  (2002-02-07)
神谷美恵子という名前を関した書を最近、目にすることが多かった。その流れの中で、彼女の思索と行動の結実の源泉となる日常生活をこの日記は描き出している。日記の記載と行間からあふれでる彼女の思いから戦中から戦後にかけての知的な家族のなかで、キリスト教信仰と自らの若き日に出会ったハンセン病者が彼女の人生のモチーフとなっていることを知ることが出来る。女性として生まれ、女性としての役割を果たす中で他者のために生きることそして、表現することを希求し続けたその道筋は創造への苦闘という言葉以外にないのではないだろうか。そして在家の禅僧のような彼女を支えた夫の深い愛にも心打たれた。



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