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ゆで卵 (角川文庫)
辺見 庸
角川書店

グループ:Book /ランキング:72063
価格:¥ 500
発売日:1998-10 /通常2~4週間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
俗情を俗念のまま書いた寝物語  (2008-10-09)
と自作を文庫版あとがきで解説したのは著者の辺見庸氏です。佐藤優氏と共に辺見氏の思想的な著書に多くの感銘を受けてきましたが、初めて読んだ小説は寝物語(=著者曰く、生きる元気にも死ぬ元気にも繋がりはしない)であるるが故に、☆3程度のものでしょう。

しかし、短編の舞台は世界をかけめぐり、エロスは無辺の広がりを有し、地下鉄サリン事件に遭遇する等その定められた運命から紡がれた各編はそれぞれに深みがありました。本書をとろとろと話し話される寝物語と初めから捕らるなら、十分読み応えがあると思います。

おもしろいというのじゃないけど。  (2005-02-11)
表題作「ゆで卵」など、どれもに食べ物がからむ短編集です。
この方の作品って、私は「もの食う人びと」しか読んだ事なくって、
そのイメージで読んだのでちょっとびっくりでした。
「もの食う人びと」は、エッセイ?みたいな感じで、
結構まじめなテーマばかり扱ったものだったので。

「ゆで卵」は・・・なんとも言いがたいです;
読みやすいのは読みやすいです。
ただ、『オモシロイ』というのとはちょっと違うような。。。
ぜひおすすめ!という感じじゃないかな。
でも、読んでいて、巧いなぁ、という感じがしました。


あの時自分がそこにいたら・・・  (2003-12-07)
ニュースで見た「地下鉄サリン事件」の報道では分からない、著者の実体験に基づいたドラマが描かれています。この本をきっかけに今の日本を考えるようになりました。

不思議な高揚感  (2003-07-13)
語りで始まる。シチュエーションの説明もないから、しばらくは著者の語りにつきあうだけだ。それが1995年3月20日の地下鉄サリン事件の日のことだとわかるにはしばらくかかる。場面は自在に変わり、妙な生々しさが印象に残る。生と死の寓話のように思えた。

やはり辺見庸はさすが。  (2002-04-08)
筆者は俗念をありのままに吐き出した小説だと言っているが、かえって人間の生の姿に迫っていて、とても面白かった。それも底の浅い面白さではない。たらたら、つらつら俗念を吐き出した小説のように見えて、やはりそこには報道記者ならではの、人間に対する成熟した大人の見方があると感じた。どの作品も軽いタッチで楽しめたが、やはりあの地下鉄サリン事件に対する一種冷めた見方が印象に残る。その重大性を知り尽くしている筆者だからこそ、かえってこのような作品が出来るのだろうと感じた。



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