カスタマーレビュー
おすすめ度:
預言者の運命。 
(2008-12-01)
パウロコヘーリョの本はどれも好きですが、特に第五の山は格別です。
聖書に親しみのある信仰のある者にとっては、感動の一冊です。一般的に預言者といえば、英雄のようなイメージがありますが、若きエリヤの苦悩や絶望などを通じて<自分の使命を生きることの本質的な意味>を深く考えさせれました。
途中、エリヤという主人公に寄り添いたくなる部分もあり、そのくらい預言者エリヤを人間的な視点から書いています。
そして、そこに介入してくる<神>の言葉。はたして自分の目的を全うする、ことが神の目的を全うすることと一致するのか。私自身、人生の転換期だったこともあり、エリヤと神の対話の中にどきっとさせられることが何度もありました。年を重ねても、また読み返したくなる本です。
人生は自分の思いや予定通りだけでは進まず、大自然というか宇宙<神>の意思で私たちは生かされている、そんなことも考えました。とにかく読み終えたときにすごく深い達成感がありました。訳も素晴らしい作品だと思います。
人生についての智恵の数々 
(2008-09-20)
宗教色が強いので初めは取っつきにくいかもしれないが、本書の中で語られる人生についての数々の知恵は素晴らしい。
必然 
(2004-09-15)
自ら選ぶのか、そう運命づけられるのかはわかりませんが、氣づき学ぶために、自ら乗り越えられない出来事が起きる人生があります。
すべてが否定され破壊され、物事を1からスタートせざるえない状況に直面する人生があります。
それは、必然的に起こりますが、それに対処するために、外なる神の声に身をゆだねるのではなく、内なる神の声に耳を澄まして、自らの進む道を決めることの是非について書かれているように思います。
過去に囚われず、現実を受け入れて、未来を切り開いていくために、今を生き生きと生きていくものの見方や考え方を得る1冊に。
日々起こるつらい出来事、それは「悲劇」ではない。 
(2004-01-15)
主人公のエリヤが自分の不幸を嘆いていると、こんな言葉がかえってくる。
「悲劇などはない、あるのは不可避な出来事だけだ。すべてはそうあるべき理由をもっている。」エリヤはこの言葉をすぐには理解できなかった。私も理解できなかった、、、、。
私たちはよく逃げる。疑問、敗北、そして、決意すべき時から逃げる。そんな時、私たちは、私たちを超えた大きな力(一般に神と呼ばれる力)によって
「不可避な出来事」に遭遇させられる。
この大きな力は、私たちに選択の余地を与えてくれるらしい。つまり、不可避な出来事であっても、それを「悲劇」と呼んで逃げる余地もあるのだ。
どうしても悲劇としか言いようのないこと、まさにそれがどうしても避けれないことなのではないか、、、、。自分の「逃げ」から生じた不可避な出来事。エリヤは、この大きな力(神)からの挑戦にどう向かっていったのか。それを読み進めていくうちに、自分の「悲劇(と思い込んでいたこと)」について考えるようになった。自分もこの挑戦に、自分なりの方法で向かっていこう、そんな勇気をもらえる作品です。
予定調和のような気も・・・ 
(2003-11-04)
コエーリョの作品はどれも、「苦難を経験しながらも、そこから何かを
学び取り、真実を発見していく」というストーリだと思います。
彼の作品が感動を与えてきたのは、その苦難にリアルさが感じられたが
ゆえに、それを乗り越えて人生の真実を発見する主人公に読者が共感
できたからだと思います。
私は同じ理由である程度は「第五の山」も好きなのですが、同時に
そのストーリーが予定調和のようにも感じられて、その苦難と再生の
プロセスの描写に深みがないようにも感じられました。