何をかいわんや (角川文庫)
ナンシー関 角川書店
グループ:Book /ランキング:239387
価格:¥ 540
発売日:2006-07 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
彼女の全集を是非希望。 
(2006-08-15)
月刊誌などに寄稿した不定期連載文など、未収録の消しゴム版画&コラムを収録。
お昼の奥様クイズ番組の物欲のうねり、トレンディドラマという不毛な存在がNHKにまで進出することへの絶望といったTVへの切れ味鋭い分析から、東京都で半透明ゴミ袋の使用が義務付けられたときの感想など、TV以外の時事に関したエッセイも入っている。TV番組のくだらなさを中傷的な批判でなく、ひたすらクールな視点を持って「批評」出来た彼女の才能が相変わらず楽しめる。そういう視点を継承した彼女の後継者的な存在が未だ出てきていないという事実が、彼女の非凡さを物語っていると思う。
しかしそれにしても本書の構成には驚かされる。一発目のネタが蟇目良とは……。この人以外ありえないセンスである。
そして彼女の本をハードカヴァーで出し続けている世界文化社さん、貴社はとても文化的な事業をよくわかっておられます。この姿勢を保ちつづけて、彼女の全集をいつか出してくれることを期待しております。