太平洋戦争 日本の敗因〈2〉ガダルカナル 学ばざる軍隊 (角川文庫)
NHK取材班 角川書店
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価格:¥ 525
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
昔から日本はこうだったんだ 1 
(2008-09-03)
主旨は明快でタイトル通りです。読みやすくまた説得力のある文章です。戦に負けた側の国民として得るところが多いわけです。このシリーズの読後、時代を超えて「今も変わらない」という情感が押さえられません。
宇宙開発、生命工学、エネルギー等の開発競争は国家の将来を左右するソフトな戦争といえますが、これらのプロジェクトにおいて投資に見合った成果が日本ではあがらずインド・中国に追い越されている現状です。当時、戦争に勝つことは国の将来を左右する一大プロジェクトであり、その準備、戦略、そしてそれを運用していくシステムがいかにでたらめだったかシリーズで相互に補完しあっています。この刊では太平洋戦争の敗北をその時代のスーパーエリートといわれた大本営構成員の能力が他国のエリートに比べるときわめて低かったことと結論されますが、いまの官僚の能力に通ずるものがあります。詰まるところ責任感太平洋戦争 日本の敗因〈4〉責任なき戦場 インパール (角川文庫)、行動力太平洋戦争 日本の敗因〈3〉電子兵器「カミカゼ」を制す (角川文庫)太平洋戦争 日本の敗因〈6〉外交なき戦争の終末 (角川文庫)、判断力太平洋戦争 日本の敗因〈1〉日米開戦 勝算なし (角川文庫)、品性太平洋戦争 日本の敗因〈5〉レイテに沈んだ大東亜共栄圏 (角川文庫)を身につけたエリートを日本は選ばないということか。それとも育てないのか。
組織の欠陥と著者の欠陥と・・・ 
(2007-06-13)
読みやすいし分かりやすいし値段も安いので、とてもいい本だと思います。
が、この本では日本軍はダメだったと結論ありきになっています。
なので批判しなくてもいいところまで批判しているのが残念。
日本軍に対して悪意に満ちた文章は、予備知識のない読者にいらぬイメージを与えるのではないでしょうか?
正に失敗に学ばぬ軍隊。 
(2007-02-12)
餓島に上陸した総人員31,358人、そのうち戦死・行方不明者21,138人、そのうち戦闘で死亡は約5,000人、残りの約16,000人が飢えと病に倒れた。この悲惨な状況をもたらせた旧日本軍の体質と失敗を解き明かせてくれる。そもそもガダルカナル戦当時の大本営陸軍部作戦課、この密室にいた参謀は12人、全員が陸軍大学校を出て軍人純粋培養教育を受けた超エリート達。特に問題はこの中の田中新一中将(作戦部長)、服部卓四郎大佐(作戦課長)、戦争前から常に戦線拡大や開戦を唱えてきた輩だ。それと独断専行の雄、辻政信中佐(作戦班長)だ。旧日本陸軍の伝統のとにかく「強がり」。精神主義が絶対であり、威勢のよい積極論だけが重視され、現実を冷静に見た意見は悲観論にされる。とにかく白兵突撃に頼る旧日本軍。自動小銃の装備化よりも将校の軍刀、三八式歩兵銃と銃剣だ。そして捕虜は恥という強い意識で、「生きて虜囚の辱めを受けず」という世界で日本だけの特異性。そして「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という意識が全くない旧日本軍。輸送船団が崩壊した。正に餓島での放浪、多数の兵の犬死。組織における問題ある幹部の言動、失敗、扱いには現代の組織にも十二分に参考になるものだ。
無謀な突撃 
(2006-08-28)
近代化されたアメリカ軍に、突撃を繰り返し、無用な損害を出し続けた日本陸軍の体制が書かれています。ノモンハン事件でのソ連軍に対する敗戦が生かされず、陸軍指導部は責任をとらないまま、同じ失敗を繰り返し、どうにもならない事態へと進んでいってしまった経過がわかります。読んだ後は、同じ日本人としてむなしい気持ちに襲われます。
憂鬱になりますね。 
(2006-05-07)
失敗を繰り返しても繰り返しても「精神がなっとらん」という結論しか出せない精神構造はどこから来たのか?この辺の解明も面白く読みました。それにしてもイヤになりますね。ただ、もうスタートから失敗しているわけでして、原爆を落とされない限り止らん暴走だったことが良くわかります。どうしてこうなったんでしょうか?どの時点が運命の分かれ道だったのでしょうね?それこそ、この失敗を二度としないようにチャンとした判断が出来る国にしないといけません。機関銃の前に日本刀振りかざして突っ込む軍隊がどこにあるんや?全部死んでしまうやろ?理解できんデス。