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火の鳥 (6) (角川文庫)
手塚 治虫
角川書店

グループ:Book /ランキング:46859
価格:¥ 620
発売日:1992-12 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
絶対に買ったらイケナイ。  (2008-08-27)
主要登場人物の一人、雌雄同体生命のノルヴァの存在が抹消され、関連するシーンが削除されており、約100ページ程本編が短くなっています。
買うんだったら、講談社版か、朝日ソノラマ版を買いましょう。

手塚氏の倫理観がテーマでしょうか…  (2007-08-13)
読み始め、読み終えたときの複雑感は火の鳥シリーズの中で
この望郷編が一番でした。

女性と男性で是非が分かれるんじゃないかな、と
鈍感な私はこの本だけでは間違った解釈をしてしまっていたかもしれません。
(劣性遺伝子で不幸な子ができるとわかっていていても子を産み続けた
主人公に対し、複雑な感覚があったのを覚えています。)

読後しばらくして、ヒントとなる番組がありました。
NHKの特別番組で生前の手塚氏が子供相手に話をする番組です。
その中で
「命をもっと長い目で考えて欲しい。
君が生きて死んだその後100年、200年、1000年と
もっともっと長い長い目で考えて欲しい。
命がなくなってしまえば全てはおしまいです。
何もかも全ておしまいなんです。」
と熱く語っていたのを覚えています。

「生き物に与えられた使命は命をつなぐこと」
絶望的な環境に置かれても生き物だったら使命を果たせ
なんとなく戦争、終戦を生きた世代独特の倫理観です。

それに比べて私の世代は「いいもの」というように
選別の世代という感じがします。
「いいもの」を選べばおのずと種類は狭くなる。
命に対しそれは危険だと思いました。
遺伝子売買は今は商売として成り立っているとしても
長く続けていれば結果は近親相姦そのものなんじゃないか。
今ある命の裾野を狭めてはいけないと考えるようになりました。

今、もう手塚治虫さんはいません。
残された私達が命を考えていくことしかできません。
一万年後の地球を今考えることはできますか?





種の保存  (2005-10-31)
 無人の星に駆け落ちした夫婦の話。星についてまもなく夫は無くなるが、子供がやがて生まれる。その子やさらに孫と交配を繰り返し主の保存を図る。

 女性が生まれないために、ムーピーなる不定形生物を人間の女性のように形作り、人間のような生き物として、駆け落ち夫婦の種は保存され、やがて滅びる。

 なんとも哀しい物語です。


恋をして、意味を知りますね。  (2003-08-30)
遠い未来の、宇宙で人類が惑星に住む時代の物語です。
若い男女が、駆け落ちする。
場所は、地球から何万光年もの遠い星へ向けて。

「火の鳥」では、たいてい強欲な権力者たちが永遠の命の源である火の鳥の生き血を躍起になって求める。
地球では、高校生だった少女が、主人公になっている。
本編は、そこがほかの作品とは違う。
異色なんです。

永遠の命なんて、もてないんですよね。
人間だって、それが出来ないから虫や鳥のようにすべての生き物は恋をして結婚して、子孫を残す。
自分の分身であり、愛する人の分身を。

近親相姦を主人公がすることになるのですが、そんな非常な状況でもひたむき、というかキャラクターに勢いがありますね。

ストーリーの中にいくつかの謎がありますが!、それもまた、深みが増している感じです。

手塚さんはハリウッド映画のようなエンターテイメント性を大切にしている。
前半の3ページぐらいは、コマワリが、大変に映画的。
映画のようなラブシーン。

短い中に、多くのことが詰まっています。
密度の濃い作品ですよね。




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