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新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)
Ambrose Bierce
西川 正身
岩波書店

グループ:Book /ランキング:84198
価格:¥ 735
発売日:1997-01 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
女子が読むとちょっとね...その世代だからこその皮肉  (2008-08-24)
「男女平等」なんてことを歌い始めてまだ時が浅いんだなぁと思いました。
「女」ってあんまりな言われようです。
そこに腹が立つか?と言われればそんなことない。
女のおかしさに、ニヤリとさせられます。

新解さんの辞書がもっと激しくなったもの、というところでしょうか。
バッサリ切り捨てるその様に、愛情を感じたりします。
時々あちこち拾い読みをしては...拾い読みOKですよね、辞典ですもの...一昔前の皮肉の風情を楽しむ本だと思います。

あんまり嫌みな言い方じゃない項目が面白くない。もっと嫌な言い回しがあるだろうと突っ込みたくなるから不思議。

不思議と言えば...ビアス先生、メキシコで失踪したっきりだそうで...。

〈皮肉〉で読み解く文学  (2008-06-13)
 芥川のアフォリズム集「侏儒の言葉」に影響を与えた本、とあり、読んだ。私が見たところでは、芥川「煙草と悪魔」にも影響を与えているらしい。確か、ビアスはこんなことを書いていたはずだ。悪魔が人間のために、人間のためのルール作りをしようとする。そこに神が現れて曰く、お前たちは、ひっこんでろ、人間のルールは、人間たちの作るのに任せなさい。そこで悪魔は、ひっこむ。結果、いま人間たちは苦しんでいる。悪魔が手を引いたことで、かえって、悪魔の思う壺にはまってしまった。皮肉なもんである。そんな話である。芥川「煙草と悪魔」も、確か、一見、悪魔が敗北するように見えて、しかし、結果的には悪魔が煙草の害毒を日本にばらまいたんであり、悪魔が勝ってしまった。皮肉なもんである。そんな話である。
 話が飛ぶが、太宰「惜別」を読むと〈皮肉〉を解するか解さないかが、教養のあるなしのバロメーターである、と読める場面がある。手記の語り手と「周さん」とは松島で会うのだが、そこでは語り手が「周さん」に〈皮肉〉を浴びせかけるが、「周さん」はこの〈皮肉〉を解さない。別の場面では「周さん」が自分に中傷の手紙を送りつけた相手に、〈皮肉〉を言うが、相手はそれを解さない。ここに「周さん」の変化を読み取ることが可能だと私は思う。と同時に、この挿話は「惜別」を読み解く一つの鍵となるものではないか。「惜別」は、内閣情報局と文学報国会との委嘱を受けて太宰が書いた作品である。したがって、日本を賞賛する内容が期待されていた。事実、表面上は日本を賞賛しているかのように見える。が、実は、日本を批判している、という〈皮肉〉が存在している。この〈皮肉〉に読者が気づくことを太宰は期待していた。キリスト教の精神(偽善に対する批判精神など)にのっとった教養によって。日本の文芸熱の波にもまれ、虐げられた民族がものした文芸を読み、その根柢に『聖書』があることを発見した「周さん」のように。そのためにこの挿話があるのだ、と私は見ている。

皮肉と風刺の精神を忘れた集団の怖さ  (2007-05-19)
 一年:365回の失望から成る一定の期間

 回想する : さまざまなことを付け加えながら 以前には知らなかったことを思い起こす


 いくつか書き出すだけで笑ってしまう。

 芥川龍之介の「侏儒の言葉」に影響を与えたことで日本でも有名になった。「侏儒の言葉」には 芥川の機知だけではなく 彼晩年の「暗さ」がこびりついている。一方 本家の本作は皮肉だらけながらも 笑い飛ばす「明るさ」がある。それが軽妙洒脱さにつながっている点が本作の徳であると僕は思う。

 実際「皮肉」から見えてくる真実は常に在るわけだし そんな「皮肉」な視点を持つことの重要性は常に在る。皮肉屋という言葉には 余りPOSITIVEなイメージはないかもしれないが 皮肉や風刺の精神を忘れた集団が 恐ろしい事に突っ込むという例も幾つか歴史にはある。

 そんな教訓も本書から読み取れる。それも徳の一つだ。

皮肉屋のジャーナリストらしい語録  (2007-04-01)
「甘い酒より辛い酒を、感傷よりは思慮分別を、ユーモアよりは機知を」(序文)


【愛国者:部分の利害の方が、全体のそれよりも重要だと考えているらしい人。
     政治家に手もなくだまされるお人よし。征服者のお先棒をかつぐ人。】

しょっぱなからこれなので、なかなか度肝を抜く。
ジャーナリストであったビアスらしく、政治や文筆に関わる定義が多い。
中には首をひねるものもあれば、「まあそうだよね」と納得するものもあり。
女性の扱いがひどすぎるのは、さすがにどうかと思ったが。

「戦争」「平和」「人道主義」などの、いかにもな定義よりも、「安堵」「鵞鳥」「クラリネット」「サーカス」「早熟な」「マカロニ」あたりの、一見地味な定義の方が、けっこう面白かったりする。
しかし、ビアスは生きるのが難しい人だったんだろうと、しみじみ思う。

バカ真面目には向かない本  (2006-10-08)
悪魔の辞典とは、ひとつひとつの説明物凄く捻くれているといわれるこの本。
例えば噴水。万有引力に逆らう人類の愚かな試み・・など。

無政府主義とか本気になって批判する様なものとはおもえないのですが。

ストレス解消にはなります。
暴力によるテロは駄目でも、言論のテロはありというのがアメリカではあるのですが、日本人にはまだまだのようです。



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