Kilo Class
Patrick Robinson Arrow Books Ltd
グループ:Book /ランキング:316936
価格:¥ 1,204
発売日:1998-12-19 /通常11~14日以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
テンポ良くは読めない 
(2008-04-20)
面白いことは、面白いです。
ただ、後記を読むに、作者本人も、材料を消化し切れなかったのでは?と思いました。
この作品では、やたら無駄で長く、ダラダラとした情景や、説明が続き、
物語の中心へ行くのに、物凄く遠回りをするので、テンポが悪いのです。
しかも、それらに何かの伏線や、物語の重要性を含んでいることも、殆ど無い為、集中力を持続させ難い。(あったとしても、これだけの長大な文章に付き合わされる意味を感じない。)
この作者の手法を取れば、部屋から玄関に出るまでの間に、平気で10ページもの無駄な説明を、読まされる事になるでしょう。
そこに引き込まれる物も少なく、読むのが作業に近くなる為、苦痛を感じる事も。
何となく、映画の脚本仕立てな感じがするので、読み手には関係のなさそうな事が、多い気がしました。
オマケに、登場人物たちの台詞が、やたらと説明に走っているのも不味いかも。
この為、途中から、それが人物の台詞なのか、説明文なのかを確認する為に、時折、逆戻りする事もあったので、余計にテンポよく読めなかったです。
山場があるところは、引き込まれもするが、それらは非常に少なく、特に序盤は、退屈極まりない。
オマケに、ラストはあっけなく、あれだけ無駄な文章に付き合わされた自分としては、置いてきぼり感があった。
張上将は?台湾の連中は?
そこは、読者が想像してくれよ。というのだろうが、最初からその手法をとって欲しかったなぁ。
他にも、著者の作品があるらしいけど、この手法なら、読む気はしないかな・・・
星二つくらいの評価ですが、頑張った人には救いがあったので、オマケで星三つ。
KILO CLASS 
(2003-01-20)
Patrick Robinsonの作品はSeawolfまで読みました。その中でもこの作品はストーリの展開が巧妙にデザインされている部類に属します。物語は日本人らしきグループに科学調査船が襲われるところからはじまり、この冒頭の部分が最後になって物語として繋がってきます。実際に海面下では、このような駆け引きがなされているのか信じられない部分もあります。最近、中東や北朝鮮問題でなにかと騒がしいところがありますが、どっぷり平和に浸かっている我々には、ちょっとスパイシーな小説です。
英語学習を兼ねて原書で読みましたが、著者の文章は平易で肩が凝らずに読めます(軍事関連の単語に慣れるのに若干手間どるかもしれません)。当然、タカ派的価値観が物語のバックボーンにありますので、このてのものにアレルギーのあァ?方にはお薦めできません。
いずれにしても、映画をみているような感じにさせる小説です。
パトリック・ロビンソン渾身の第2作! 
(2002-07-30)
トム・クランシーの“レッド・オクトーバーを追え” が冷戦時代の潜水艦ものハイテク軍事スリラーの白眉とすれば、この本はポスト冷戦時代のソレである。
実はこの本は今年7月に出版されたものだけど、'97年11月にパトリック・ロビンソンの第1作『ニミッツ・クラス』が出ていて、続編的な内容だった。最初に2作目の『キロ・クラス』を読んでかなり面白かったのに、後から読んだ第1作『ニミッツ・クラス』のほうが今では強く印象に残っている。1作→2作と読めばもっと面白かったのにと少々残念。
ちなみに『ニミッツ・クラス』は、かのダーク・ピットシリーズの著者クライブ・カッスラーをして「読者を否応なくクライマックスまで引き込む衝撃的な一冊」と言わしめ、『鷲は舞い降りた』『脱出航路』『双生の荒鷲』など第二次大戦を舞台にした冒険小説を書かせたら右に出る者がいない(?)ジャック・ヒギンズに「最高のスリラー。このジャンルではここ数年でベストの作品だ」と言わしめた傑作。
次回作には『ニミッツ・クラス』でハナシの鍵を握っていた男が再度登場するようで、いまから待ち遠しい気分だ。
冷戦後の新しいスパイ小説 
(2002-05-06)
冷戦が終わり、ソ連という非常に判りやすい「悪役国」が消滅した現代、中国という新たな大国を仮想敵としたスパイ・アクション小説です。潜水艦の追いかけっこがあったり、「スパイ大作戦」のような特殊部隊の活躍があったりと、なかなか読み応えのある作品であり、さらに冷戦中の作品に良くあった「アメリカ=絶対善」「仮想敵=絶対悪」という価値観に必ずしも支配されていないところが、アジア人の一人として好感が持てます。
ただ、惜しむべくは、明かな誤訳と思われる語彙が散見されること。そこで、減点1といたしました。